表現上の注意【20】
いい文章を書くにはどうしたらよいか。70回を超えるこの講座の大半を、そのことに使ってきました。ぼちぼち「総仕上げ」です。すべてを、急ぎ足で説明します。まず、分かりやすい文章を書く上で、ぜひ守ってほしいと、私が思っていることを列記します。
「受身の文章は、わかりにくく説得力がない」
「主語と述語は遠ざけず、近いところにおく」
「長すぎる修飾語はつけない」
「外来語、外国語を乱用しない」
「硬すぎる漢語、文語、専門用語はやさしく言い換える」
「耳慣れない略語は使わない」
「同じ言葉、同じ言い回しを避ける」 ―――――などでしょうか。
外来語、硬い専門用語、耳慣れない略語を使いまくってきてはいませんか。それこそ、自分の知識をひけらかすだけのこと。ひけらかしにサヨナラし、だれにでも分かるように書くことを心がける。これこそ「達意の文」の極意です。
「そして」や「が」という接続詞で文章をつないでいく書き方も、ほめられたものではありません。できれば、接続詞ともサヨナラしましょう。

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