表現上の注意【5】 | 元・毎日新聞敏腕記者  長谷川 信正による|PTA新聞の印刷屋さん

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プロフィール

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長谷川 信正

1943年生まれ、福島県会津若松市出身。
早稲田大学第一文学部国語国文学科を卒業、毎日新聞社に入社。
事件、行政、教育分野などを担当。デスク時代には文章教室の講師などを務めた。また、朝のワイドニュース番組にコメンテーターとしてレギュラー出演、やさしい語り口で人気を集めた。
退職後は、著述業を中心とする「NH企画」を設立。記者時代の体験と文章力を生かした講演・執筆活動のほか、最近は「経営者のための文章講座」を開講、若手経営者らに好評を得ている。

はじめて来られた方へ

表現上の注意【5】

  大手新聞掲載の「事件記事」の書き直し作業は進みましたか。

 
 悪文は「今年2月、警視庁がインターネットサイトの架空請求グループの仲間を監禁して暴行し、四週間のけがをさせた上、現金を奪ったとして、和歌山県の無職の男ら五人を逮捕した」でした。私は、以下のように直しました。
 「警視庁は今年2月、和歌山県の無職の男ら五人を逮捕した。五人は、インターネットサイトの架空請求グループの仲間を監禁して暴行し、四週間のけがをさせた上、現金を奪った疑いがもたれている」
 
 こうすれば、主語と述語の関係がすっきりするし、挟まっていた動詞に惑わされることはなくなります。逮捕の事実と、犯罪事実をまぜこぜにしない工夫をするだけで、こんなにわかりやすくなるのです。
 
 しかし、私が直した原稿は完全か、というと、実のところ、まだ駄目なんです。
 
 新聞記事に必須の「5W1H」が完全にそろっていないのです。まず、警視庁が逮捕するのはいいが、その逮捕容疑がわからない。何故、どういう理由で、といった「WHY」が抜け、五人の犯罪行為を説明するくだりでは、いつ監禁し、暴行したか、の「WHEN」が抜けています。次回、「5W1H」を改めておさらいしましょう。
 
category:未分類 | at 16:04 pm | Comments (0)

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