表現上の注意【4】 | 元・毎日新聞敏腕記者  長谷川 信正による|PTA新聞の印刷屋さん

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プロフィール

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長谷川 信正

1943年生まれ、福島県会津若松市出身。
早稲田大学第一文学部国語国文学科を卒業、毎日新聞社に入社。
事件、行政、教育分野などを担当。デスク時代には文章教室の講師などを務めた。また、朝のワイドニュース番組にコメンテーターとしてレギュラー出演、やさしい語り口で人気を集めた。
退職後は、著述業を中心とする「NH企画」を設立。記者時代の体験と文章力を生かした講演・執筆活動のほか、最近は「経営者のための文章講座」を開講、若手経営者らに好評を得ている。

はじめて来られた方へ

表現上の注意【4】

  ダラダラ調にさよならし、短い文章を心がけて、といい続けてきました。今回もその延長線上で、実際の新聞記事を取り上げてみます。悪い記事の典型です。

 
 「今年2月、警視庁がインターネットサイトの架空請求グループの仲間を監禁して暴行し、四週間のけがをさせた上、現金を奪ったとして、和歌山県の無職の男ら五人を逮捕した」――何年か前に、大手新聞に掲載された「事件記事」です。あまりにひどい数ヵ所を訂正して引用させてもらいました。
 
 この記事が悪いといわなければならないのは、一つの文章で80字を超えているわ、文中のどれが主語で、どれが述語かはっきりしないわ、の点でしょう。そして、なによりわかりにくい。主語が「警視庁」なのだから、述語は「逮捕した」なのですが、この文章だと、警視庁が仲間を監禁、暴行し、現金を奪った、と読んでしまいかねません。
 
 これは「警視庁」(主語)と「逮捕した」(述語)の間に、「監禁して暴行し」「けがをさせた」「奪った」といった、述語的要素の動詞が挟まっているせいです。これらの動詞(述語)に対応する主語は「和歌山県の無職の男五人」で、「警視庁」ではありません。文の途中で主語が変わる悲劇が、混乱の元になっているのがわかってもらえると思います。
 
 では、どうすればいいか。皆さん、それぞれ書き直してみてください。答は次回。
 
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category:未分類 | at 15:47 pm | Comments (0)

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