さあ書くぞー【9】帰納法と演繹法のハ=前文と本文
「まず結論ありき」の演繹法が多い新聞記事にあって、もう一つ大事なのは「長文の記事を書くときは、まず冒頭に、記事全体を要約する形の前文(リード)を置く」という書き方を覚えておくことです。
お手元に購読中の新聞朝刊を置き、1面のトップ記事をみてください。朝日、毎日などの場合、まず右肩に題字があって、次にトップ記事の見出しがきます。そのあとに、1行に30文字ぐらいを使った、10行前後の比較的短い原稿が入り、さらに、詳しい記事が続きます。「10行前後の比較的短い原稿」を「前文」といい、ここで、記事全体の概要、読者にぜがひでも知ってほしいことを簡単にまとめて書いているわけですね。つまりは、ここを読むだけで「何を書くか」がわかるようになっている。「まずは書かんとすること、いうなら結論」がある演繹法の典型が「前文」方式。「本文」はこれに続きます。
このブログを始めるにあたって、いくつかのPTA新聞を手にしました。1面トップ記事の多くが、見出し、前文、本文のスタイルをとってはいます。
しかし、大半はレイアウト上そのようにしているだけ。「前文」が記事全体の概要になっていないのです。

今日も、明日も、新聞朝刊1面に目を向けてください。前文がどの部分を指すかをチェック、前文と本文の内容的な差をつかむのです。そこがわかれば、もう書けますよ。
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