いざ取材―座談会の場合【2】
記事にする作業は、「座談会終了後ただちに始める」のが鉄則です。
複数の人がメモし、録音もあり、とはいうものの、時間がたてばたつほど内容が風化し、再現がなかなか難しくなるからです。自らが取材し記事にするのなら、頭の中で熟成して書き出すのもいいですが、きていただいた方の意見、主張を正確に記事にすることが求められる座談会記事は、記憶が鮮明なうちに処理するのが一番です。「ただちに」が難しいなら、誰が、どんな方向で、いつまでにまとめるか、だけはその場で決めてください。
作業の進め方ですが、録音を全員で聞き、メモを参考にしながら、それぞれの発言を要約筆記していきます。大事なのは「正確に要約する」こと。録音のすべてを活字にしたら膨大な量になってしまいます。話が飛び飛びになって収拾がつかなくなることもあります。発言者が言わんとしていることをしっかりつかみ、ポイントだけを字にしていくことです。この作業を繰り返して、新聞に掲載できる分量の記事にまとめるのです。
写真について一言。座談会の全景以外に、登場人物の胸から上のポーズ写真が絶対必要です。バストショットと呼ばれる写真で、登場人物の発言部分にはめ込んで使うものです。はめ込む場所によって右向きが必要だったり、左向きが必要だったりしますから、両方向のショットを撮っておかなくてはいけません。これらがそろえば万全、ゴー。