PTA広報紙1分半うんちく-第二話-日本語はどこからきたの?【Ⅰ】
絹にはシルクロードがあり、米にはライスロードがあります。最近は、北海道から関西へ昆布がやってくるルートを昆布ロードといったりもするそうですが、「日本語ロード」というのはあるのでしょうか。答は「イエス」です。
現在のモンゴル共和国あたりを意味するウラルアルタイ圏で発生した言葉を源として、中国の漢字が成立。その中国からもたらされた「表音文字としての漢字」が、日本の文字の最初です。いわゆるオリジナルなものではなく、絹や米と同じようにロードをたどって日本に入ってきたのです。
では、それはいつのことか。紀元前3世紀、中国・山東半島付近からやってきた十万余人の中国人が、日本に稲作文化を伝え、同時に漢字を持ってきた、とされています。「倭(わ)」という国名は、彼ら中国人の故郷の地名だった可能性が高いというのが、最近の有力な説になっています。
そして、正式には、紀元57年に贈られたという「漢倭奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印が、漢字伝来の最初。これらの漢字はすべて表音用に使われました。こうした使い方を「仮借(かしゃ)」といい、仮借が定着して万葉仮名が生まれわけです。万葉集、古事記、日本書紀、各地の風土記は、万葉仮名でつづられたものです。