PTA広報紙1分半うんちく-第一話-「とんでもありません」「とんでもございません」という言い方は間違っています
このブログも、たまには一服。言葉、日本語による表現に関した「うんちく」を、文章力向上を目指す皆さんの暇つぶしと休憩の間にちょっと読んでみてください。
第一話は、敬語、丁寧語好きのPTA広報委員の皆さんがひょっとしてよくお使いになる?「とんでもありません」「とんでもございません」という言い方についての吟味です。
「ありません」も「ございません」も、「ない」の丁寧な表現ですが、そもそも日本語の「ない」には二つの種類があります。
ひとつは「美しい」などの表現でおなじみの形容詞。「ここにはなにもない」というときの「ない」です。もうひとつは動詞の後ろにつく助動詞の「ない」で、「食べない」「跳べない」のように、ものごとを否定する際に使う「ない」です。
形容詞の「ない」は、丁寧な言い回しで「ここにはなにもありません」「なにもございません」という使い方ができます。が、助動詞の「ない」は動詞の後ろにつくのですから「食べない」を「食べありません」、「跳べない」を「跳べございません」とはいえないのはすぐわかりますね。そう、「ありません」と言い換えることができない言葉なのです。

「とんでもない」の「ない」も、さきほどと同じく助動詞の「ない」ですから、丁寧語の「ありません」や「ございません」に置き換えるのは文法的に不可能なことなんです。