文章は苦手、という広報委員さんにアドバイス[3]
メールで「例の件、あなたどうするの」といった書き方をよくみかけます。
二人にだけに共通の話題を「例の件」ですませ、「あなた」と「どうする」の間に入れるべき格助詞の「は」を抜いてしまう。まさしくメールならではの表現法です。
が、これでは「例の」の中味を知らない第三者には何のことかさっぱりわからない。
仮に「例の件」の具体的な中味が「食事の約束」だとしましょう。これをふまえてメール文を書き換えれば「食事にいくといっていた件、あなたはどうするの」となる。 これで初めて、この文が食事の約束の再確認をするためのものであることが、万人にわかるようになる。
「例の」を具体的なものに置き換え、「助詞抜き」をやめる。わずかな違いにすぎませんが、メール表現と新聞記事の文章の大きな違いがここにある。そして、じつはこれが「万人共通の表現ルール」というものなのです。
難しい漢字を多用しない、短い文章を心がける、句読点をルールに従ってつける、主語と述語をきちんと整理して書く、そしてさきに述べたように「助詞抜き語」は極力避ける・・・。「万人共通の表現ルール」とはこんなものでしょうか。そう、誰にでもわかるように書く技術とそのための約束事なのです。漢字が間違っていたり、脱字があったりは論外ですが。
さて、ぼちぼちペンを手に持ってみませんか。