さあ書くぞー【6】 広報委員さん、語彙(ごい)量を増やせのハ
与謝野晶子や斉藤茂吉は辞書を読んで単語を拾ったそうです。今年なくなった井上ひさしは辞書をたくさん買って、それを読むのを習慣にしていました。ノーベル賞作家、大江健三郎は、堅牢な「広辞苑」を三冊も取り替えたといいます。その大江は20万語の日本語を自分のものにしようと、今もその努力を続けています。戦後まもなくの調査で成人の語彙数が4.5~5万語というのと比べると、そのすごさがわかります。
私たちが知っておかなければならない語彙を、これらの作家たちを基準にして論じるつもりはありません。が、素晴らしい、人をひきつける表現は、無尽蔵の語彙からピタッとくる、ビシッと決まるものを選択して使うことから生まれるのだ、ということを頭の隅においておくのも悪くはないでしょう。
一方、新聞や雑誌に使われている語彙は「年間約3万語」といわれます。高校の上級生が持つ語彙数と変わりません。しかも、その半分以上は「年間の使用度数が1回」だそうですが、このあたりが、持つべき語彙数のガイドラインでしょう。
「3万語ゲット」の秘訣は?どうしたら、それが身につくか。
近道はありません。ひたすら読み、生活の中で覚え、蓄えることです。こうした努力こそが、あなたを素晴らしい広報委員に育てるのだ、と私は思うのです。



