プロフィール

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長谷川 信正

1943年生まれ、福島県会津若松市出身。
早稲田大学第一文学部国語国文学科を卒業、毎日新聞社に入社。
事件、行政、教育分野などを担当。デスク時代には文章教室の講師などを務めた。また、朝のワイドニュース番組にコメンテーターとしてレギュラー出演、やさしい語り口で人気を集めた。
退職後は、著述業を中心とする「NH企画」を設立。記者時代の体験と文章力を生かした講演・執筆活動のほか、最近は「経営者のための文章講座」を開講、若手経営者らに好評を得ている。

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いざ取材―取材段階から5W1Hは大事【2】

 駆け出し記者だったころ、同期入社で仲のよかった記者がひそかに続けていた「取材の準備」を、今、思い出しています。
 
 彼は事件現場に向かうときの移動の車の中で、大学ノートを広げ、1ページを6分割し、等間隔に五つの「W」と、一つの「H」を書き込みます。現場に着くと、周辺で見たことや聞いたことを、それぞれの項目に分けてメモしていくのです。自分が得た情報を、取材段階から「これはWhyの要素」「こちらはHowの要素」と、分類・整理しストックしていくわけです。記事にする段階となると、これがすこぶる威力を発揮します。
 
 そのころ私は、取材したものをノートの上から下へ、順番に書き連ねていました。これだと、自分がどこになにを書いたのかがわからなくなるのもしばしば。彼の「隠し技」を知ったとき、正直「やられた」と思いました。そして数日後の事件現場で、彼をそっくり真似る自分を見つけたのを覚えています。
 

0621 彼は、企画性の高い記事の取材でも同じような準備をして、取材先に出掛けていました。簡単なようでいて、なかなかできない「5W1Hの事前準備」。それを、取材段階から大事にする好例だと、私は今でも思っています。いろんな場面で、あなたもぜひ真似てみてください。これまでにない成果がもぎ取れるはずです。
 

category:未分類 | at 16:04 pm | コメント (0)

いざ取材―取材段階から5W1Hは大事【1】

 「5W1H」って、どこかで聞いたことがあるのでは?
 
 「ニュース」と呼ばれる新聞記事などで、「記事に絶対盛り込まなければならない六つの要素」を、英語の頭文字をとって並べたものです。六つの要素は、どんなパターンの記事でも、日刊新聞やPTA新聞といった、媒体の種類を問わず必要とされるものです。記事を書くときに欠かせないものなのですが、取材の段階からだってこれは大事です。
 
 「五つのW」とは、①When「いつ」②Where「どこで」③Who「だれが」④What「なにを」⑤Why「なんのために、なぜ」を指します。「一つのH」はHow「どのようにして、いかにして」です。
 
 これら「五つのW」と「一つのH」を頭に思い浮かべながら、自分がみたこと、取材相手から聞き出したことを反すうし、取材が足りているか、「取材漏れ」がないか、を常にチェックしながら進みます。記事では、六つの要素のどれひとつが欠けても、完全とはいえません。まして、取材段階でどれかが欠けていたら、書き出したときから欠陥原稿と決まっているようなものです。
 
 実際に取材に出掛け、六つの要素をすばやく取材するのはなかなか難しい。すばやくできる妙案、近道があるわけでもありません。取材を多く経験し、慣れていくことです。

0616

 

 

category:未分類 | at 15:26 pm | コメント (0)

PTA広報紙1分半うんちく-第四話-常用漢字って?

 前回の第三話で触れた文化審議会国語分科会が、今、大変な注目を集めています。
 
 同審議会総会が6月7日に開かれ、1981年制定の常用漢字表を29年ぶりに改定する「改定常用漢字表」(2136字)を川端文部科学相に答申したからです。年内には内閣告示され、新しい漢字使用の目安が決まるわけで、PTA新聞で使う漢字の基準にも大きな影響を与えずにはおきません。この際、新しい改定常用漢字表をぜひ覚えてください。
 
 そもそも常用漢字って、何でしょう。
 
 文化審議会国語分科会がまだ国語審議会と呼ばれていた1946年に答申、内閣告示された「当用漢字」(1850字)に95字を加えて制定されたのが現行の「常用漢字表」(1945字)。今回は、これにさらに196字を追加する一方、5字を削除した改定表を答申したのです。あわせて同審議会は、常用漢字を「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般社会で用いる場合の効率的で共通性の高い漢字を収め、わかりやすく通じやすい文章を書き表すための、新たな漢字使用の目安」と位置づけました。PTA新聞もこの範ちゅうに入ります。

 
0609 「わかりやすく通じやすい」といいながら、追加された漢字には憂鬱の「鬱」や妖艶の「艶」など、簡単に書けない漢字もかなり加えられました。パソコンなど情報機器の普及で「書けないが読むことができ、変換できる漢字」が増えたことを反映したものです。
 

category:未分類 | at 13:57 pm | コメント (0)

PTA広報紙1分半うんちく-第三話-日本語のルールって、誰がきめる?

 私たちが話したり、書いたりに使っている日本語の形は、いったい誰の手で作られたものだ、とあなたは思いますか。なにをいまさらそんなことを聞くの、といわれそうですが、日本語の作り手を知る人は意外と少ないのです。
 
 それは「日本政府」です。
 
 江戸時代から明治、大正初期まで、日本の言葉は「使う人の勝手」で使われていました。だから、書き言葉には漢文あり、カタカナあり、でいろんな表現が使われてきたのです。
 
 そんな中、政府は難しすぎる漢字の使用を制限すべく、文部省の管轄下に「臨時国語調査会」を設置(1923年)。「日常生活に必要な漢字」1962字を選びました。これは結局日の目を見なかったのですが、その後は、1934年に設置された国語審議会が日本の国語政策に関する多くの建議、答申をしてきました。この答申が、内閣告示・訓令され、日本語の表現方法となってきたのです。
 
 戦後まもなく、日本の公式用語としてローマ字を使おうなどという議論まで飛び出しました国語審議会ですが、2001年、文化審議会国語分科会に改組され、「漢字の使用を制限する」ことから「漢字使用の目安、よりどころ」としての漢字政策にかじを切りました。とはいえ、このラインが日本語のあり方を決めているのは間違いのないところなのです。
 

category:未分類 | at 13:49 pm | コメント (0)
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