いざ取材―PTA広報紙のアンケート調査の場合【3】
アンケート調査取材の最終回は「記事にする場合の注意事項」です。
記事にする場合、「誰に聞いたか」という調査対象、「何人に聞いたか」という調査規模、そして回収率(回答率)、調査実施時期を必ず書き込んでください。調査の信頼性を示すうえで、記事の絶対条件です。アンケートと称しながら、これらを明記しない記事をよく見かけますが、これは落第。信頼するに足りない記事、ということになります。
それと、数字を記事にする場合、回答の実数、つまり「回答者○人中○人が~」といった書き方はいけません。あくまで割合でとらえ「○パーセントが~」「○割が~」とすべきです。どうしても「回答者○人中」を使いたい場合でも「回答者○人中約半数が」といった形にとどめてください。
記事とは別に、アンケートの集計結果をビジュアルに見せるため、グラフ化を心がけるのも大事です。円グラフ、折れ線グラフ、棒グラフ、帯グラフなど、いろいろありますので、用途に応じて使い分けてください。写真も1、2枚あるといいですよ。
調査結果の記事化とあわせ、専門家にその数字を見せ、コメントを求めるなどの工夫も、ときにはあってもいいですね。記事の説得力がそれだけ増しますから。ただし、コメント料が必要な場合もありますので注意が必要です。
次に、どんな答え方をしてもらうか。一つは、その人の思いを丁寧に書きこんでもらう「記述式」という方法です。二つ目は、回答の選択肢を並べておき、その中から一つないし複数、あるいは無制限に選んで○で囲んでもらう方法や、質問に対し「はい」と「いいえ」のどちらかを選び、○で囲んでもらう方法。「○×式」というやつです。
子供たち全員が対象なら、事前に学校に話をつけ、学級担任の先生の協力を得て同じ時間に一斉に行う、というやり方になるでしょう。父母が対象なら、広報委員さんが手分けしてアンケート用紙を対象の家庭に配り、回答締切日を設けておいて、再び手分けして回収にうかがう、という手法をとらざるを得ません。
社長名、従業員数、売上げ、店舗面積など、スーパーに関する資料、印刷物があればもらっておきます。細かい点は忘れがちだし、人名を記事に書き込む場合などに役立ちます。また、連絡先を聞き、事後取材に応じてもらえるよう了解を取り付け、取材の足らざるに気づいたらすぐに連絡を取って補強取材する、といった心構えも大事です。
時間がたって細かい点を忘れたりしたとき、人名を記事に書き込む必要がある場合などに役に立ちます。この準備さえあれば安心です。