プロフィール

プロフィール

長谷川 信正

1943年生まれ、福島県会津若松市出身。
早稲田大学第一文学部国語国文学科を卒業、毎日新聞社に入社。
事件、行政、教育分野などを担当。デスク時代には文章教室の講師などを務めた。また、朝のワイドニュース番組にコメンテーターとしてレギュラー出演、やさしい語り口で人気を集めた。
退職後は、著述業を中心とする「NH企画」を設立。記者時代の体験と文章力を生かした講演・執筆活動のほか、最近は「経営者のための文章講座」を開講、若手経営者らに好評を得ている。

はじめて来られた方へ

カテゴリー

PTA広報紙1分半うんちく-第二話-日本語はどこからきたの?【Ⅱ】

 先週、書いた万葉仮名の文学作品、万葉集、古事記、日本書紀などは西暦700年代前半から中期までのもの。奈良に都(平城京=710年)が置かれた後に完成をみます。その万葉仮名というのは、実は漢字そのものなんですね。音を表す記号として用いられたのです。いわゆる「表音文字」というやつです。
 
 ただ、日本人がすごいのは、輸入した漢字を表音記号として使うだけでは飽き足らず、さまざまな創意工夫をこらして日本語を作っていった点です。平安の女性たちが、漢字をもとにしながらも、これを徹底的に簡略化したひらがなを創作。男言葉としてのカタカナまでが創作されました。こうした漢字の創造的加工がなければ、源氏物語も枕草子も、土佐日記だって生まれなかった、といえるでしょう。
 

kana すごいのは、これだけではありません。
 
 中国製の漢字とは一味違った漢字をも創造しました。いわゆる「国字(こくじ)」と呼ばれるもので「凪」「働」「畑」「峠」「裃」といった漢字がそれです。医学用語の「腺」「胃」「肛」もそうです。さらに「俗字」といって、「燈」から「灯」を作ったり、「略字」といわれるもので、「歳」から「才」を、「蟲」から「虫」を作る離れ業までやってのけました。
 
日本語ロードの終点で、漢字は大きな変化、進化を遂げ、私たちの言葉になったのです。
 

category:未分類 | at 13:43 pm | コメント (0)

PTA広報紙1分半うんちく-第二話-日本語はどこからきたの?【Ⅰ】

 絹にはシルクロードがあり、米にはライスロードがあります。最近は、北海道から関西へ昆布がやってくるルートを昆布ロードといったりもするそうですが、「日本語ロード」というのはあるのでしょうか。答は「イエス」です。
 
 現在のモンゴル共和国あたりを意味するウラルアルタイ圏で発生した言葉を源として、中国の漢字が成立。その中国からもたらされた「表音文字としての漢字」が、日本の文字の最初です。いわゆるオリジナルなものではなく、絹や米と同じようにロードをたどって日本に入ってきたのです。
 
 では、それはいつのことか。紀元前3世紀、中国・山東半島付近からやってきた十万余人の中国人が、日本に稲作文化を伝え、同時に漢字を持ってきた、とされています。「倭(わ)」という国名は、彼ら中国人の故郷の地名だった可能性が高いというのが、最近の有力な説になっています。

 

unchiku_2 そして、正式には、紀元57年に贈られたという「漢倭奴国王(かんのわのなのこくおう)」の金印が、漢字伝来の最初。これらの漢字はすべて表音用に使われました。こうした使い方を「仮借(かしゃ)」といい、仮借が定着して万葉仮名が生まれわけです。万葉集、古事記、日本書紀、各地の風土記は、万葉仮名でつづられたものです。
 

category:未分類 | at 12:12 pm | コメント (0)

PTA広報紙1分半うんちく-第一話-「とんでもありません」「とんでもございません」という言い方は間違っています

 このブログも、たまには一服。言葉、日本語による表現に関した「うんちく」を、文章力向上を目指す皆さんの暇つぶしと休憩の間にちょっと読んでみてください。
 
 第一話は、敬語、丁寧語好きのPTA広報委員の皆さんがひょっとしてよくお使いになる?「とんでもありません」「とんでもございません」という言い方についての吟味です。
 
 「ありません」も「ございません」も、「ない」の丁寧な表現ですが、そもそも日本語の「ない」には二つの種類があります。
 
 ひとつは「美しい」などの表現でおなじみの形容詞。「ここにはなにもない」というときの「ない」です。もうひとつは動詞の後ろにつく助動詞の「ない」で、「食べない」「跳べない」のように、ものごとを否定する際に使う「ない」です。
 
 形容詞の「ない」は、丁寧な言い回しで「ここにはなにもありません」「なにもございません」という使い方ができます。が、助動詞の「ない」は動詞の後ろにつくのですから「食べない」を「食べありません」、「跳べない」を「跳べございません」とはいえないのはすぐわかりますね。そう、「ありません」と言い換えることができない言葉なのです。

unchiku_1
 「とんでもない」の「ない」も、さきほどと同じく助動詞の「ない」ですから、丁寧語の「ありません」や「ございません」に置き換えるのは文法的に不可能なことなんです。
 

category:未分類 | at 12:07 pm | コメント (0)

最初は企画[13]-PTA新聞で採り上げたら面白いテーマあれこれのト-

 切り口紹介の最後です。
 ここでは「子どもたちの夢、一緒につかまえよう」といった企画を考えてみましょう。
 
 途方もない夢を見るのは子供たちの特権です。そして、そんな子供たちの夢が実現に向かうよう手助けをするのが親の努め。だからいつの時代でも、子供の夢は親の関心の的、なのですね。そんな「夢をめぐる親と子のおもい」をえぐっていくのが、このテーマのポイント、面白いところです。
 

子供の夢 まず、子供の夢って具体的にどんなものなのか、知らなければならない。そのためにはアンケートの手法で「あなたの夢は」と子供たちに聞き、その内容を詳しく調べます。アンケートの対象を卒業生だけに絞るか、全校生にするかは、紙面の都合でどちらでも。
 
一方で親たちには、同様の手法で「子供の夢を聞いたことがありますか」と問います。次いで「聞いた」という親には「どんな夢でしたか、具体的に書いてください」「聞いてどう感じましたか」と聞きます。一方、聞いていない親には「どんな夢を持ってほしいと思いますか」などの設問を用意し、これらをまとめます。
 
 まとめ方は、これまでにやったことのある方法でいいのですが、分析結果を図表にして掲載することだけは忘れないでください。
 

category:未分類 | at 12:00 pm | コメント (0)
HOME > Archive: 1 月 2010