最後に
いよいよ最後になりました。
最後は、いい文章を書くため、日々、どんな努力を重ねたらいいのか、に触れます。といって、妙薬があるわけでも、極めつけの方法があるわけでもありません。
ひとつは「楽しく読める書物で名文に親しみましょう」です。二つ目は「名文を書き写し、社説をなぞってみよう」です。そして三つ目。「日記を書き、文章力を鍛えよう」です。
「良い文章を暗記する。暗記するために書き写すという練習は、パソコンやワープロ時代には忘れ去られてしまっているけれども、文章を勉強するためには、大いに役立つ方法だろう」(板坂元「極めつきの文章読本」)
「明治の作家、樋口一葉は、厖大な量の日記を書き残した。彼女は文章を書く練習のつもりで書き始めたのであったが、後期のものには著しい文章上達の跡が認められる。(中略)書く習慣をつけることが、文章練達の近道である」(塩田良平「文章の作り方」)
先達二人の主張も、「三つの努力」の大事さを語ってくれています。よく読み、よく書く。そして、読み、書くことを好きになってほしい。
遠回りなようで一番の近道が「三つの努力」であると、再度言って講座を終えたいと思います。 ありがとうございました。



